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「ドーパミン」は祝福でもあり呪いでもある?

2024年2月9日

星の数ほどあるブログの中から、当ブログにお越しくださりありがとうございます。「老化もまた進化」を合い言葉に、明るく生きるためのヒントを愛を込めて綴ります。

 

 

とあるテレビ番組で知ったのです。人間の欲望が地層に刻まれているということを。

 

 

大量の化石燃料を燃やした痕跡や大量の化学肥料を使用した痕跡が地層となっているのです。それも世界各地で同じように確認されています。

 

 

もっと便利に、もっと食糧を、という果てしない欲望は世界の人口を爆増させました。これは何を意味するのでしょう。

 

 

人間の欲望は凄まじく、際限がないことを物語っています。そして「ドーパミンは祝福でもあり呪いでもある」と締めくくられていました。

 

 

私たちは気づき始めています。もうそろそろ、こういうのは終わりにしよう。もっと違う方向に舵を切ろうと。そんな大それたことを考えています。

 

 

手遅れにならないうちに何かできることがあるはずです。それは外側から内側へシフトすること、むしろ一人ひとりにしかできないこと、案外、シンプルなことかもしれません。

 

 

人間の欲望がたどり着いた先

 

人間の欲望がたどり着いた先の一つが「バケット・ホイール・エクスカベーター」 一見、何かの工場にしか見えない巨大な掘削機械です。(冒頭の画像はAIによるイメージです)

 

 

衛星画像で確認できるほど地形を変えられます。その大きさは史上最大と言われ、ギネス世界記録にも認定されています。

 

 

全長は225mで全高は96m、総重量は14,200トンというとてつもない数字が並びます。あるブロガーさんの表現を借りれば、11両編成 山手線の長さ、仙台白衣大観音の高さ、マツコさん10万人の重さなんだそう。

 

 

主に化石燃料採掘用に使用されます。操縦は5人で行うことが通常であり、24時間ぶっ通しで稼動することが可能であるため、トイレ・風呂・キッチンが完備されています。・・・ここを掘り下げてどうするんでしょう、掘削機だけに (゚Д゚)ハァ?

 

 

人間の欲望がたどり着いた先の重機のお話はこれくらいにしましょう。

 

 

とどまるところを知らない人間の飽くなき欲望は、さまざまな成果をも生み出してきました。

 

 

基本的な生存の欲望から始まり

 

便利さや効率を追求する欲望は、交通手段から通信技術、医療技術に至るまで

 

 

豊かさや物質的な成功を求める欲望は、貿易、産業革命、そしてグローバルな経済システムの発展を

 

 

美や表現の欲求は、絵画、音楽、文学、映画など、豊かに花開き、

 

 

平等、自由への渇望は、民主主義、法の支配、人権などの概念を育て、社会システムの進化を

 

 

知識への渇望は、科学的探究の進歩を推進し、宇宙の理解から微生物の世界に至るまで、私たちの知識の境界を拡大

 

 

このような肯定的な側面も多くあります。一方で、負の側面も生み出しています。貪欲、環境破壊、社会的不平等、そして紛争・戦争などの問題を引き起こしているのも事実です。

 

 

脳内物質「ドーパミン」

 

人間の欲望、そこには欲望を司る脳内物質、別名「快楽ホルモン」とも呼ばれる「ドーパミン」が関係しています。報酬や快感、モチベーションに関連する脳内物質です。

 

 

たとえば、動物が獲物を発見した時、ドーパミンが大放出し、脳に報酬の喜びを与えます。強烈な喜びをひと度味わうと、何度でも繰り返したくなります。

 

 

話が少しそれますが、ちょっとした実験をしてみました。何度もベランダに来てチュンチュンする2羽のスズメがいました。寒い季節で餌も少ない時期です。

 

 

試しに餌を置いたら、その後も何度も何度も訪れ催促するようにチュンチュンしています。思いがけない餌の発見に、ドーパミンが大放出したに違いないです。

 

 

これはスズメでも動物でも人間でも同じように反応する原始的な脳のなせる業です。

 

 

ただ、人間にしか見られない特徴もあります。誰しも課題・問題、クイズやゲームをクリアした時の達成感、得も言えぬ快感、経験があると思います。

 

 

それは、課題解決欲に導かれた大脳新皮質の反応です。解決したり、クリアしたり、そんな瞬間にも、ドーパミンが放出するといいます。

 

 

脳は活性化し、強い喜びを感じます。 そしてまた、次の課題をクリアすべく挑戦を繰り返すというわけです。

 

 

私たち一人ひとりができること

 

 

 

今もどこかで誰かが課題解決に挑戦していることでしょう。これらの課題は求める限りとどまることを知りません。このことに対して、私たち一人ひとりができることはあるのでしょうか?

 

 

確かに生活の質は途轍もなく向上しました。ひとえに先人たちの努力、時間とエネルギーの賜物と言えます。感謝してもしきれません。

 

 

しかし、「ドーパミンは祝福でもあり呪いでもある」という言葉も忘れてはいけません。祝福と呪いは表裏一体、物事には両方の側面がある、宇宙の法則です。

 

 

欲望に良いも悪いもなく、脳内物質に良いも悪いもなく、私たち次第なのです。

 

 

人は欲望を求めすぎたのかもしれません。物質的な豊かさを追求し、充分享受してきた結果、「なんか違うんじゃね?」と気づきはじめた人は増え続けています。

 

 

もっともっと!という欲望のベクトルをそろそろ変えなければならない時が来ています。ベクトルを変えるだけでいいのです。ドーパミンからセロトニンへ、脳の興奮を抑えよ!

 

 

では、一番身近であり、目でも確認できる体のことからはじめませんか?人間の欲望のベクトルをひとたび自分の体に向けてみましょう。何が起こるでしょうか?

 

 

私たちはふだん体に対して無頓着です。体の声はいつだってあなたに向けられているのに、スルーし続けてきたのではありませんか?半分、すねているかもね。そこで自分との信頼関係を取り戻すチャンスです。

 

 

体を労わりリラックスする、体を愛でる、体に「ありがとう」を繰り返す、甘やかすくらいがちょうどいいかもしれません。

 

 

そうしているうちに、体の声が聴こえてくるようになるでしょう。はじめは、かすかな声かもしれませんが、聴く意識が大切です。

 

 

きっと脳内では、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」が放出し、心身をリラックスに導いてくれるでしょう。ドーパミンやノルアドレナリンを制御し脳の興奮を抑え、心の安定や幸せな気分を感じやすくなります。

 

 

また、セロトニンは眠気を引き起こすメラトニンのもとになるので、セロトニンが充分だとよく眠れるといった変化も現れます。

 

 

日常生活の中でセロトニンの分泌を促す方法として、日光を浴びること、リズム運動があります。一定のリズムで同じ動きを繰りかえす運動を「リズム運動」といいます。

 

 

リズム運動には、呼吸・歩行・咀嚼(噛むこと)があげられます。

 

 

たとえば、20分間ガムを噛む実験では、被験者のセロトニンの分泌が上昇し、緊張・不安および抑うつといったネガティブな気分尺度が改善されました。

 

 

普段の食事では、豆類や根菜、生野菜、キノコなど、ある程度歯ごたえのある硬さの食材を選び、しっかりと噛むことを意識しながら食べるだけでも、セロトニンの分泌に効果的です。

 

 

ウォーキングや歌うことなどでも、始めて5分くらいからセロトニン濃度が高まり、20〜30分でピークに達し、その状態は2時間ほど続きます。

 

 

逆にやりすぎて疲れてしまうと、かえってセロトニン神経の機能は低下します。また、嫌々やっても、効果は期待できません。

 

 

毎日できることを5〜30分間行うことがセロトニン活性のコツといえます。

 

 

こうして体の声に耳を傾けながら、体が喜ぶことを意識して生活してみましょう。きっと、自分と同じくらい他人のことも大切に思えるようになりますよ。

 

 

世界中の一人ひとりがそういう意識に目覚めると、世界が瞑想状態のようになるかもしれませんね。平和で穏やかな世界になる、刺激はないけれど、地味だけど、安らげる世界。

 

 

そんな世界は夢物語ではありません。自分の内面が変わることで、それは可能なのです。それを目覚めるというなら、今、目覚めた人、目覚め始めた人が多くなってきています。

 

 

新しい世界にシフトすることを決めた人たちです。きっと、あなたもその一員だとマリモは思うのです。

 

 

さいごに

 

では、このブログを見てくださるあなたに、自分自身を愛することへシフトした一人の中高年女性の架空の物語をお届けしておわりにします。

 

 

 

ある美しい海辺の町に、心優しくも自分に厳しい中高年の女性、ユミコが住んでいました。

彼女は長年、地元の図書館で司書として働き、町の人々に親しまれていました。しかし、ユミコは他人が彼女をどう見ているかに常に心をくだき、自分の価値を疑ってばかりいました。

ある日、ユミコは図書館で一冊の本に出会います。「自分自身を愛することの力」と題されたその本は、自己受容と内面の平和について語っていました。

読むうちに、彼女は自分自身への見方を変えることの重要性に気づき始めます。

ユミコは少しずつですが、自分を愛する旅を始めました。

毎朝、鏡の前で自分に向かって「あなたは価値がある、あなたは愛されている」と囁きます。最初は不自然に感じられたその行動も、徐々に自然なものとなっていきました。

彼女はまた、長年途絶えていた趣味である絵画を再開しました。キャンバスに色を乗せる度に、ユミコの心も豊かな色で満たされていくようでした。

自己表現の喜びを通じて、彼女は自分自身とのつながりを深めていくのです。

ユミコの変化は周囲にも影響を与え始めました。

彼女の温かい笑顔とポジティブなエネルギーは、図書館を訪れる人々にも伝わり、町の中にもより明るい雰囲気が広がっていったのです。

彼女は、自分に優しくすることで、周囲の人々にも優しくなれることを深いところで理解したのです。彼女は人々との会話の中で、自分を愛することの大切さを伝えるようになりました。

時間が経つにつれ、ユミコは自分の内面の変化によって、人生が豊かになったことを実感しました。

ユミコが見つけた内面の平和と自己受容は、彼女の周りの世界をも変えていきました。

そして、彼女の物語は私たちに、自分を愛することの重要性と、それがもたらすポジティブな変化を示しています。

さらに、彼女の内面への旅は、中高年になっても、人生は常に成長と変化の可能性に満ちていることも教えてくれました。

おしまい

 

 

あなたの大切な時間を使ってお読みいただきありがとうございました。

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