「老化もまた進化」を合い言葉に還暦女性の目線で老いの魅力を愛をこめて綴ります。
ストレスは、老いも若きも日常的に誰でも受けるものです。ですから、ストレスマネジメントの技術を学ぶことは有益です。
テキドなストレスはむしろ良いものですが、 カドなストレスは心やからだに様々な悪影響をもたらすのはご存じでしょう。
適度と過度、漢字にすると紛らわしいと感じるのはわたしだけ?
そんなストレスにどのように対処していくのかを考えるのが「ストレスマネジメント」です。
「過ぎたるは猶及ばざるが如し」(すぎたるは なお およばざるがごとし) ということわざがあります。
何事も過ぎることは、足りないことと同じくらい良くないという意味で、中庸が大切であるという言葉です。
中庸はもともと儒教の言葉、「極端に偏らず、また過不足なく調和がとれていること」を意味します。
難しいことは置いといて、今回のストレスマネジメントは、ため息と人間関係の見直しについてです。
何より大切なのは一番身近な人間関係、自分との関係です。
あなたが苦しむ人間関係は思いきってバッサリ切りましょう。ちょっとドキッとするフレーズですが、切っても大丈夫ですよ、むしろスッキリしますというお話。
唯一コントロールできるのが呼吸
心臓や胃腸の動きは自分でコントロールできませんが、唯一、呼吸だけは自分でコントロールできます。
ストレスが多い時は、胸やお腹の筋肉が緊張して硬くなり、呼吸が浅くなってしまいます。すると、血液の中の酸素は不足気味に。それを補うため、血圧を上げ、全身へ酸素を行き渡らせようとするわけです。
その働きを担っているのが交感神経。
交感神経は自律神経のひとつで、血圧や心拍数を高めてからだを活性化する作用があります。
自律神経には、交感神経と副交感神経があり、呼吸や心拍、血流、内臓の働き、体温調節といった、からだのさまざまな働きをコントロールしています。
自律神経が働かなければ、あなたのからだは1秒たりとも生きていけません。
つまり、自律神経のバランスを保つのが健康の基本。大事なのは、緊張と弛緩の切り替えです。
あなたの意識が及ばないところで働いてくれるありがたい存在、それが自律神経、神秘の力を感じますね。
ストレスが多い現代社会では、どうしても交感神経が優位に偏ってしまいます。
そんな時、意識して深呼吸をするのが効果的、何秒で吐いて何秒で吸うなどいろいろありますが気にせずに。ゆっくり息を吐く、ゆっくり息を吸うを繰り返すだけで、心身が落ち着きます。
そんなこと知ってますよ!ですよね〜
あなたも血圧をはかる前は、深呼吸して準備すると思います。こうすると血圧が落ちつくという体感もありますし、じっさい自律神経のバランスがとれ血圧が下がることが多いのです。
とはいえ、その深呼吸をするのも忘れるくらい、ストレスにさらされているのが現代人なのですが。
まさかの「ため息」が自律神経のバランスを保つ
こんな風景を見ながら森林浴したいですね。
自律神経はアクセルとしての交感神経とブレーキとしての副交感神経があります。その切り替えのバランスを保つのが健康の基本でしたね。
からだはストレスを感じると、交感神経を強く働かせアクセルをふかしまくります。そして、いったん優位になった交感神経は、放っておくと2時間は元に戻らないというのです。
2時間アクセル全開の車を想像してください。いずれどうなってしまうのか、容易に想像できますね。
一方、 からだをリラックスさせるブレーキの役目を担っているのが「副交感神経」の働きです。副交感神経が優位に働いているときは血管を拡張させ、心拍数や血圧を下げます。
また、呼吸が深くゆっくりになり、胃液の分泌が増えて消化が促進されます。
ふとした時につい、出てしまうため息。それは副交感神経がブレーキになって、交感神経優位の状態をリセットしてくれているわけです。
それ、何のため息なのだろう…と改めて考えたことはあまりないと思いますが、「ため息をついた自分」に気づくこと、これが大切なんですね。
ため息はストレスのサイン、ストレスに気づいて!というカラダからのSOS
本当に疲れきったら、ため息も出ない...というのも本当で、自律神経の働きが全体的に低下し、アクセルもブレーキもきかない状態になることもあるそうです。
ですから、ため息が出ているうちに早めに対処しましょうね。ため息に気づいたら、意識的に息を「ふーっ」と長~く吐くことで、呼吸が深くなり副交感神経が働くようになります。
ストレス源は人間関係だった
「自分が何にため息をついたのか?」を改めて考えてみましよう。心身が何らかのストレスを感知したから緊張し、ため息でそれをほぐそうとしたわけです。
原因があるから、ため息という結果がある。ならば、緊張の原因となったストレス源は何?からだに問いかけてみます。ピンとくるかもしれませんし、こないかもしれません。
じつは、ため息をつきたくなる原因のほとんどは、人間関係です。ここは断言します。
原因は人が運んできます。いいことも悪いこともです。一度じっくりと、あらゆる人間関係を見直す必要があるのかもしれません。ストレスを感じる付き合いはほどほどに、時と場合によってはスパッと切ることも必要です。
子どもの小さい時から毎年欠かさず10年以上続いてきたママ友の集まりをスパッと切りました。たまに会うと懐かしいママ友ですが、お酒を飲むのも苦手、人の噂話も興味なし、時間もお金もエネルギーももったいない、とある時気づきました。
コロナとかいうはやり病の影響も大きかったです。
勢いづいて、何かと頼まれごとの多い付き合い、やりたくないことのほうが多くなってしまった趣味のグループ、ついでに気の進まないボランティアも全部バッサリやめてみましたら
スッキリです \(^o^)/
孤独っていいもんだなぁ~さびしくなんてありませんでした。手始めに、スマホの中の不要な連絡先を消すのもいいですよ。
人からどう思われようと知ったこっちゃないんです。この際、思いグセも全部まとめて成敗。顔色をうかがうクセ、良い人と思われたいクセ、我慢するクセ、自分が引き受ければ丸く収まると考えるクセ・・・
マリモは先に他人との関係を見直して、バッサリやっちゃいまして、想定以上の清々しさを実感しました。それから、今まで我慢させてきた自分に謝りました。すこしづつ自分との良好な関係を取り戻している最中です。
あなたはいかがですか?他人との関係ばかり優先して、あなた自身を我慢させてきませんでしたか?あなたの望まないことを続けるのは、あなた自身との関係を悪化させるばかりです。
そもそも自分との関係が良くないのに、世のため人のためなんて本末転倒だったんです。自分が丸く収まっていないんですもの。
最も大切な人間関係は自分との関係
だと気づいたあなた、まずはあなたとの人間関係を一番にまぁ〜るく収めましょう。それから、家族、周りの人、世のため人のための順番ですよ。
あなたはストレスをストレスと気づかず、心身を壊してはいけないのです。壊れる前にからだのSOSに気づいてくださいね。
「ため息をつくと幸せが逃げる」という訳の分からない常識にとらわれることもありません。ため息は良いこと、むしろ中庸、ニュートラル状態にしてくれる有り難い仕組みです。
ふと もれるため息に気づいたら、意識して深呼吸につなげて自律神経のバランスをとれるといいですね。
あなた自身との人間関係を見直すことで、丸く収まる心地よさをぜひお試しください。その後の人生の景色が変わるかもしれませんよ。
お読みくださりありがとうございました。