メンタルヘルス

朝のニュースをやめたら心が温泉に浸かったような気分になった話

「老化もまた進化」を合い言葉に、還暦女性の目線から、年齢を重ねることの魅力を愛をこめて綴ります。

 

あなたは朝起きたらすぐにテレビをつける習慣はありませんか?

 

ニュースくらい見ておこう。じゃないと人と話が合わなくなるから。

 

または、家族に「世間で何が起こっているのか知っておきなさい」

 

そんなことを言われながらも、右から来たものを左に受け流すマリモです。

 

朝のニュースをやめたら、心が温泉に浸かったような気分になるのですもの、もう元には戻れません。そんなお話です。

 

はじめに

 

 

朝、テレビをつけた瞬間、知らない誰かの悲しい話が、ドアもノックせずに部屋に入ってくること、ありませんか?

 

しかも、その人、靴を脱がないんです。

 

…そう、ニュースってそんな存在。

 

これは、私たちの持っている「共感力」という魔法のせい。

 

他人の状況や感情を自分のことのように感じ取る力です。

 

年齢を重ねると、この力がどんどん研ぎ澄まされて、ほんの一滴の悲しみも、すぐに心に広がってしまうんですね。

 

共感力と“感情のオーバーフロー”

 

経験を重ねた私たちの心は、まるで高性能の雨水タンク。

 

小さな水滴も逃さずキャッチします。

 

でも、それが毎日だとどうなるか――

 

タンクはすぐ満杯になり、感情がオーバーフロー=溢れ出てしまい洪水のようになってしまいます。

 

そしてそれがストレスとして、心の底にオリのように溜まってしまうのです。

 

特に朝のニュースは…

 

せっかくの一日の始まりをピリピリとした緊張モードへと導くのです。

 

テレビは正しい情報をくれる?

 

私は昔から、典型的な“テレビっ子”でした。

 

テレビが言うことは全部正しいし、CMで見た商品はきっといいもの。

 

このタレントさんも使っているに違いない――そう思って、

「よし食べよう」「よし行こう」「よし使おう」…と即行動。

疑うなんて1ミリもなし。

 

でもある朝、ふと気づいたんです。

 

テレビは巨大な光る額縁。

 

中では商品もタレントさんもいつもべストアングル。

 

CMはたった15秒の魔法で、 「これがなければ人生が始まらない」って気持ちにさせてきます。

 

でもその魔法の裏側では 、スポンサーが腕組みしていて、CM ディレクターが「もうちょっと情熱を込めて!」と叫んでいたりする。

 

見てるこっちはただ お茶すすってるだけなのに、気づけば冷蔵庫にその商品が入ってるなんて。これぞ映像のワープ通販。

 

また、

「ニュースって、9割くらいが不安と恐怖の話じゃない?」

残り1割は、ほっこりニュースや天気予報。

これじゃあ、心のバランスが取れないな、と。

 

ストレスを激減させるスイッチ

 

私が見つけた心の温泉の入り方は…

“朝のニュースの蛇口をキュッと閉める”こと。

 

すると、頭の中の川に流れていた黒いインクがスーッと薄まります。

 

いきなり全部やめると、家族に「何かあったの?」と怪しまれるかもしれません。

だから、まずは音量を小さくする。

天気予報や交通情報だけにする。

ちょっと部屋を移動して、聞き流す。

そうやって、じわじわ距離をとるのがおすすめです。

 

ネガティブ情報がもたらす影響

 

ネガティブ情報がどれだけ私たちの心と体に影響をもたらすと言うのでしょう。

 

1. 気分の低下と共感力の暴走

他人事を自分事のように感じてしまい、感情が持っていかれます。

 

2. ストレスと不安の増加

経済悪化や病気拡大など、自分に関係しそうな話は特に影響大。

 

3. 世界観の歪み(ネガティブバイアス)

ネガティブ情報ばかりで、世界を暗いフィルター越しに見てしまう。

 

4. 健康への影響

睡眠の質低下や免疫低下など、体にまで悪影響が。

 

じゃあ、どうする?

 

* ニュースとの距離を取る

* 趣味やリラックスできる活動を増やす

* 瞑想や深呼吸で心の水面をなだめる

 

世の中の出来事は、私たちがコントロールできません。

 

だからこそ、“コントロールできるストレス”は減らすに限るのです。

 

さいごに

 

さぁ、リモコンの赤いボタンをOFFにしてみてください。

 

その瞬間、あなたの一日は“情報の海”から“心の温泉”へと引っ越します。

 

お読みくださりありがとうございました。

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