減災意識

本当は怖い「思考のゲシュタルト崩壊」実体験②

星の数ほどあるブログの中から、当ブログにお越しくださりありがとうございます。「老化もまた進化」を合い言葉に明るく生きるためのヒントを愛を込めて綴ります。

 

 

本当は怖い「思考のゲシュタルト崩壊」実体験①の続きになります。

 

 

災いとはなにも、地震や台風、流行り病などだけではないというのが私の考えです。さまざまな詐欺事件も人災という名の災いだと思うからです。

 

 

日本人同士で騙し騙されています。宗教・カルト・詐欺・情報操作にも思考のゲシュタルト崩壊が深くかかわっています。注意喚起の意味で記事にまとめた、パート2です。

 

 

 

私たちは日々、何気ない“意味”に囲まれて生きています。名前、肩書き、信用、ルール、社会常識…。でも、あるときふと「すべての意味がぐらりと崩れる」ことがあります。それが思考のゲシュタルト崩壊です。

 

 

◆ 思考のゲシュタルト崩壊の怖さ

 

視覚的には、「文字や形がバラバラに見えて意味を失う」現象。ですが、これが思考レベルで起きたらどうなるでしょう?

 

  • 何を信じればいいのかわからなくなる
  • 正しい判断ができず、言われるままに動いてしまう
  • 結果、自分の判断力や感情すらあやふやに感じてくる

 

この“空白”状態に、誰かが意図的に入り込んでくると——

私たちは知らぬ間に、操られる側に回ってしまうのです。

これが怖いところです。

 

 

◆ 特殊詐欺とゲシュタルト崩壊

 

振り込め詐欺などの特殊詐欺は、まさに“意識の乗っ取り”と言えます。

 

 

先日、身近な人が振り込め詐欺にあってしまい、悔しい思いをしました。話を聞くと、その手口は実に巧妙です。完璧なまでなシナリオによって心理操作されるのです。一度電話に出ると終わりです。

 

 

警視庁のHPより抜粋

 

その警察官は本物ですか

この詐欺は、警察官を名乗って携帯電話あてに電話がかかってきて、「あなたの口座が犯罪に利用されている」「あなたの携帯電話が犯罪に利用されている」などと言って、通話のほかにSNSやビデオ通話に誘導します。

 

警察官役の犯人は、「あなたは逮捕される」などと不安をあおり、資産状況を聞いてきます。また、「警察手帳」や「逮捕状」を見せるケースもあります。

 

警察官役(検察官の時もあります)は、「資産を保護する」「口座を調査する」などと言って、お金を振り込むように要求します。振込の際にインターネットバンキングを利用させたり、暗号資産取引口座に振り込ませるケースもあります。

 

まずは、落ち着いて一旦電話を切り、家族や知人に相談してから折り返しましょう。通話内容に不審な点があれば、最寄りの警察署、交番へ通報してください。

 

被害にあわないために

警察官がSNSやビデオ通話で連絡を取ることはありません。警視庁や他府県の警察を名乗る者からの電話があった場合は、相手に「所属、担当部署、氏名、内線番号」を確認し、最寄りの警察署に連絡してください。

電話会社や総務省などを名乗って、「携帯電話の未納料金がある」などと言ったあと、警察官役に交代するケースもあるので注意が必要です。

このような記載があり、まさにその手口そのものだったというのです。

 

 

ただ、落ち着いて一旦電話を切ることがとてもじゃないけどできなかったと言います。落ち着いてもいられないし電話も切れなかったと。

 

 

一瞬 可怪しいと思い切ろうとするものの、ここで切ると大変なことになると言われ、そのタイミングをことごとく奪ってくるのです。

 

 

つまり、強い恐怖や焦りで通常の認識が一気に崩れる、自分が今何をしているか、わからなくなる、その空白に「すぐ振り込んで!誰にも言わないで!」という命令が入るこれは、思考のゲシュタルト崩壊状態に対して、犯人が“現実”を再定義する典型的な例です。

 

 

特殊詐欺を防止するためには、まずは犯人と話さないことが重要です。知らない番号や非通知の電話には出ないことに尽きます。

 

 

番号表示・非通知拒否サービスを利用する、防犯機能付き電話機を導入する、最近の詐欺の手口や対策について、警察庁のウェブサイトや各自治体の情報などを参考にするのも有効です。

 

 

特殊詐欺の手口は常に進化していることを覚えておいてくださいね。

 

 

以上が、高い授業料を払い、振り込め詐欺にあうという実体験をした身内のお話です。明日はわが身ということで、ピリッと身が引き締まる思いがした一件でした。

 

 

◆ さいごに

詐欺といっても、その手口は実に多種多様。人の脳を操る巧妙な罠、どれも一言で言えば「人災」です。

 

 

ほんの一瞬で脳をジャックされ、何十万円も騙し取られてしまう「特殊詐欺」、ゲーム感覚で始めたはずが、たった数ヶ月で人生が狂ってしまう危険のある「オンラインカジノ」。そして、じわじわと時間をかけて心を侵食し、気づいた頃には自由が奪われているようなマインドコントロール型の詐欺——。

 

 

でも、騙されたことにいつまでも執着しているのは、実にもったいない話。恥ずかしい物語としてノートに書き出してもいい、人に話してもいい、ブログに書いて発信してもいい。なんらかの形で「アウトプット」することで、気持ちがスーッと軽くなるのを感じるでしょう。

 

 

それが「自分を自由にする魔法」なんです。そして、気づくとその出来事が笑い話になっている。気持ちの切り替えが早いほど、回復スピードも上がります。

 

 

でも、無理に切り替えようとしなくていい。今はまだしんどいなら、それもOK。切り替えのタイミングは、ちゃんと自分の中に備わっているから。

 

 

特殊詐欺にあうことですら、“人生のページのひとつ”です。

 

 

人生には、思いがけず騙されてしまうこともあります。それが特殊詐欺のような形であっても、怒りや悲しみで終わらせる必要はありません。騙されたという経験もまた、人生の旅の途中で起こる出来事だからです。

 

 

そこから何かを学び、自分のものにできたとき、それは「過ち」ではなく「叡智」に変わります。

 

 

嫌なことは“魂の肥料”として少しずつ栄養にしていけばいい。誰かを恨むより、自分の中に静かに咲く花を見つめていくほうがどんなにいいでしょう。それが、真実に目覚めるやさしい方法なのだと思います。

 

 

だまされたって、恥ずかしくなんかない。

 

むしろ「人を信じられる心があった」という証です。

 

次こそはその優しさを、自分や誰かを守る強さにして——。

 

騙すのも人、救うのも人。だからこそ、「人を信じること」も「自分を信じること」も、どちらも手放さずにいたい。

 

 

誰かに傷つけられた日も、別の誰かの言葉や微笑みに救われたこともある。そのどちらも「人間らしさ」だとしたら、私たちはその間を揺れながら成長しているのかもしれませんね。🌿

 

 

本当は怖い「思考のゲシュタルト崩壊」実体験③に続きます。

 

 

あなたの大切な時間を使ってお読みいただきありがとうございました。

 

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