減災意識

本当は怖い「思考のゲシュタルト崩壊」実体験①

星の数ほどあるブログの中から、当ブログにお越しくださりありがとうございます。「老化もまた進化」を合い言葉に明るく生きるためのヒントを愛を込めて綴ります。

 

 

「アリッサムとゲシュタルト崩壊」~小さな宇宙のゆらぎ~の続きになります。

 

 

災いとはなにも、地震や台風、流行り病などだけではないというのが私の考えです。さまざまな詐欺事件も人災という名の災いだと思うからです。日本人同士で騙し騙されています。宗教・カルト・詐欺・情報操作にも思考のゲシュタルト崩壊が深くかかわっています。注意喚起の意味で以下にまとめました。

 

 

私たちは日々、何気ない“意味”に囲まれて生きています。名前、肩書き、信用、ルール、社会常識…。でも、あるときふと「すべての意味がぐらりと崩れる」ことがあります。それが思考のゲシュタルト崩壊です。

 

 

◆ 思考のゲシュタルト崩壊の怖さ

 

視覚的には、「文字や形がバラバラに見えて意味を失う」現象。ですが、これが思考レベルで起きたらどうなるでしょう?

 

  • 何を信じればいいのかわからなくなる
  • 正しい判断ができず、言われるままに動いてしまう
  • 結果、自分の判断力や感情すらあやふやに感じてくる

 

この“空白”状態に、誰かが意図的に入り込んでくると——

私たちは知らぬ間に、操られる側に回ってしまうのです。

これが怖いところです。

 

◆ 体験からの気づき:崩れた“その瞬間”に入ってくるもの

 

 

実は私自身も、思考のゲシュタルト崩壊を経験したことがあります。ある出来事が起き、大きなショックを受け 「今まで信じていたものが一体なんだったのか?」という状態に陥った時です。頭が真っ白になりました。

 

 

そんなとき、まるでタイミングを見計らったように、 やさしい声、柔らかな物腰で近づいてくる人がいました。「あなたの苦しみ、わかります」 「これは偶然ではないんです。運命です」 「本当の答え、知りたくありませんか?」

 

 

——思わず、耳を傾けてしまったのです。

 

 

いま振り返れば、それは「信者ビジネス」でした。 当時は藁をもすがる思いでしたので、気づくはずもありません。後々になってやさしさの皮をかぶった“依存の種”が差し出されていたのだと気づきました。

 

 

「信者ビジネス」とは、ごく簡単に言えば——信じる人を増やし、その信用を利用して収益を得るビジネスモデルのことです。

 

◆ ざっくり言うと…

「この人(この教え、商品、世界観)を信じれば救われる」という構造をつくり、その“信じる気持ち”に付け込んで、継続的にお金を払わせる仕組みです。

 

◆ 信者ビジネスの典型的な特徴

特徴 内容
カリスマ性 教祖、リーダー、メンターの存在が絶対的
教義・ノウハウの神格化 商品や教えに「絶対性」や「奇跡」「特別さ」が付加される
批判や疑問を封じる雰囲気 「疑う=成長してない」「素直さが足りない」と誘導
継続課金・高額講座 ステップアップの名目で支払いが続く
他者との接触を断たせる 外部の意見は「邪魔」「ノイズ」とされる

 

◆ よくあるパターン例

* スピリチュアル講座で「本当の自分に目覚める」→ 高額セミナー → 次の講座へ

* ビジネス塾で「信じてついてきてください!」→ メンター崇拝 → 仲間以外との交流制限

* “奇跡の水”や“波動の布団”など、目に見えにくい商品への信仰的な依存

 

◆ 問題なのは「信じる=お金を払い続ける」構造

信じる気持ち自体は自然で、時には力にもなります。でもそれが、

* 「信じなきゃ不幸になる」
* 「信じてるなら買いなさい」
* 「買わないのは波動が低い」

……といった方向に変化していくと、もう“ビジネス”ではなく“操作”です。

 

 

◆ 気づけた人は強い

 

このようなビジネスをすべて否定するわけではありません。自分がそれで幸せなら全然かまいませんし、実際 素晴らしいリーダー的存在の方もいます。騙すのも人ならば救ってくれるのも人なんです。

 

 

信じたことを後悔するのではなく、「なぜ信じたのか」「どこでおかしいと感じたのか」を見つめ直すことで、自分だけの“信じる力”を再構築できるようになります。

 

 

ただ、いつまでも騙されたことに執着しているのももったいない話。一つの 恥ずかしい物語としてノートに書き出すのもよし、人に話すのもよし、こうしてブログに書くでもよし、その体験も大変貴重なブログネタになりますので。(笑)何らかの形でアウトプットすると、執着から解き放たれて自由になります。

 

 

わたしの場合は、実は騙されたとも思っていません。 何かに打ち込むこと、そこに時間とお金とエネルギーの全てをぶち込んだおかげで正気を保てました。

 

 

そして、 実際 ブログを書けるようになりましたし 、この世の中は何かおかしいというマインドも持てるようになりました。メリットも いっぱいありました。

 

 

ただ、信者ビジネスの典型的な特徴にぴたりと当てはまっていたこと、その人の意見は絶対でその人が赤といえば白いものでも赤と思え というような 偏った教えだったのです。何かおかしいと思うまで3年もかかってしまいました。

 

 

また、教材を購入することを自己投資と表現するのですが 自己投資は一生続ける、死ぬまで続けなさいと言われた時、一生この人の言うことを聞かないといけないの〜〜〜と思うと苦しい、何かが可怪しい違和感しかない、となったのがやめるきっかけです。

 

 

こういう時、邪魔してくるのはじつは自分なんです。

 

コンコルド効果(Concorde Effect)

「すでに多くの時間・お金・労力をかけたから、今さらやめるのはもったいない」と感じて、損が出るとわかっていてもやめられない心理のことです。

 

別名:サンクコスト効果(埋没費用効果)とも言います。

 

 

名前の由来は、英仏共同開発の超音速旅客機「コンコルド」が採算が取れないと分かっても多額の投資をしていたために、プロジェクト中止に踏み切れなかったことから。

 

例:

* 高い会費を払って入った習い事、つまらないけどやめられない。

* ダメな恋愛関係を「ここまで付き合ったから…」とズルズル続けてしまう。

 

ポイント:

「もう戻ってこない過去の投資」ではなく、「これからどうするのが自分にとって一番いいのか」という視点で考えるのが賢明!

 

やめる勇気も、大事な決断力ってことですね。

 

 

そうしたら、笑い話になるまでの時間が加速しました。いかに早く気持ちを切り替えるかが大事。でも無理に切り替えなくても、よきタイミングがきっと来るから大丈夫です。

 

ゲシュタルト崩壊の空白に“何が入るか”の重大性

 

 

◆ 惑わされないために

一見やさしく、励ましてくれる存在に見えても、 その背後に「依存させて搾取する仕組み」が隠れていることもあります。ただし、信じること自体は尊い行為です。だからこそ、何を、誰を、どのように信じるか。 その判断は、自分の手に取り戻したいですね。

 

 

◆ 惑わされないために
  1. 情報を一度止める:深呼吸、自然、静かな時間
  2. 自分の感覚に戻る:「私はどう感じる?」「私は何を大事にしたい?」
  3. 笑えるうちは大丈夫:ユーモアと自分へのツッコミは、最強の回復剤
  4. チェックリストを使って冷静に判断する
    • その人は「他の意見」を認めているか?
    • 「すぐに決断してください」と急かしていないか?
    • 「あなたには特別な使命がある」と持ち上げていないか?
    • 「これは秘密だから、他人に話さないで」と言っていないか?
    • 続けることで金額がどんどん上がっていないか?

ひとつでも「ん?」と感じたら、距離をとる勇気を持っていいのです。

 

 

◆ 最後に:空白は悪ではない

 

何か大きなショックや喪失、裏切り、不慮の事故、病気、経済的困難……そういった出来事は、これまで信じていた「当たり前」や「自分らしさ」をガラガラと壊します。

 

 

「今まで大切にしてきたものは…何だったんだろう」

「この先、どうやって生きていけばいいの…?」

 

 

その瞬間、思考のゲシュタルト崩壊が起こるんです。頭も心も真っ白。世界は輪郭を失い、言葉が届かなくなる。傍らにかわいい花が咲いていても気づかなくなります。

 

 

そこに差し込んでくる優しい声、柔らかなまなざし。でもその実態は、あなたの“空白”にすっと入り込む巧妙なプログラムかもしれません。

 

 

ゲシュタルト崩壊は本来、ニュートラルな現象。でも、それを「他人に再構築させる」と操られる状態になります。

ゲシュタルト崩壊とは、壊れて終わる現象ではありません。それは、自分で意味を再構築する力を取り戻すチャンスです

 

誰かが決めた“意味”にすがるのではなく、いったん崩れたとしても、自分で花を咲かせ直せばいい

 

惑わされない力は自分の中にあります

 

 

気づいた今がいちばん大事。「もう誰にも、自分の“意味”を乗っ取らせない」そう決められる人が、次の空白の中にいる誰かを今度は「やさしく見守る存在」となるのかもしれません。

 

 

誰にでも起こりうる、やさしさの皮をかぶった支配について知ることで、どなたかの心が救われれば幸いです。

 

 

本当は怖い「思考のゲシュタルト崩壊」実体験②に続きます。

 

 

あなたの大切な時間を使ってお読みいただきありがとうございました。

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