星の数ほどあるブログの中から、当ブログにお越しくださりありがとうございます。「老化もまた進化」を合い言葉に明るく生きるためのヒントを愛を込めて綴ります。
涙を流せるあなたの優しさや純粋さは、あなたの大切な魅力です。どうかそれを隠さず、心のままに生きてくださいね。
静かに涙を流す時間も、涙が止んだ後に歩き出すあなたも、どちらも素敵ですよ。マリモは、泣き虫さんを全肯定します!
jじつはわたしは昔から泣き虫だったんです。「悲し涙」「悔し涙」「怒りの涙」「感動の涙」「もらい泣き」なんでもござれ「泣くな、泣くな」と言われ続けて早60年余り
そんなに言われるなら開き直って、いっそ「泣きのプロ」として表彰台に上がってもいいんじゃないかとすら思います。今回は「涙の魅力」について深堀りしていきます。
涙と人間関係
確かに人前で泣くのは良くないよね、恥ずかしいよ、でも本当にそうでしょうか?一度、常識を疑ってみてはいかがでしょう。
さて、泣き虫さんなら泣くたびに、こう言われたことがあるでしょう。「泣けば済むと思っているのか!」
泣けば済むと思ってるのか?
いえいえ、違います。泣かないと済まないのです。
考えてみてください。「泣くな泣くな」と周りが言うのは、ただ単に彼らが対応策を持ち合わせてないだけなんです。「どうしたらいいかわからない…とりあえず止めとけ!」という“お手上げ宣言”に他なりません。
涙を受け入れられない人がいるのは、その人自身の価値観や生き方によるものです。もしかしたら「泣くこと」を許してこなかった自分自身と向き合うのが辛いのかもしれませんね。
それは決してあなたが悪いわけではなく、ただ「その人とあなたの感じ方や在り方が違う」というだけなのです。
無理に涙を我慢せず、人知れず静かな場所で涙を流すのも、あなたの大切な心のケア。自分を大切にしている時間です。
心が洗われ、軽くなったら、また自然と笑顔が戻ってきますから大丈夫です。
そしてどうか、涙も笑顔もどちらもあなたの大切な一部だということを忘れないでください。あなたのそのままの姿を、きっと理解し、そっと寄り添ってくれる人もいますよ。
涙の意味
泣くことは、あなたの心の純粋さや感受性の豊かさの表れです。涙を流せるというのは、あなたがとても誠実に、そして深く物事を感じ取れる方だからこそなのです。
涙には大きく3種類あります。基礎分泌の涙(目を潤す)・反射性の涙(異物や刺激による涙)・情動の涙(感情による涙)です。
このうち「情動の涙」には、何か特別な意味がありそうです。
泣くことが「デトックス」や「浄化」につながるという考えは、科学的にも一定の根拠があります。
1980年代に生物化学者の ウィリアム・フレイ博士らが「涙を流した後、気持ちがスッキリする」という数々の報告をもとに、「ストレスの結果生じた化学物質が、涙の中に溶け出して流れ去るのではないか」という仮説を立てました。
実験協力者に涙を誘う映画をたくさん見せるなどして集めた涙の成分を分析したところ、ストレスホルモンや体内の毒素(プロラクチン、アドレナリン、ノルアドレナリンなど)が含まれていると発見しました。つまり、泣くことで余分なストレス物質が体外に排出されたということです。
ですが このお話には続きがあります。
これを受けて多くの研究者が実験に乗り出したのですが、同じような結果はなかなか得られなかったため、今ではフレイ博士の実験結果は否定されています。
科学の世界ではよくあることで、再現性が重要です。同じ条件下で何度も同じ結果が得られて初めて「確からしい」となります。
「涙がストレス物質を排出する」という仮説はとても魅力的ですが、それが心理的なカタルシス効果(涙を流すことで心がスッキリする)と混同することも考えられます。
とはいえ、涙を流すことで心が軽くなるという体験は、あなたも共感できますよね。
一方、脳科学の研究からは糸口が見え始めています。日本の脳生理学者の有田秀穂教授は、涙を誘う映画を見る実験で、実験協力者の脳の活動状況を調べ、ある共通の傾向を見つけました。
涙を流す前には必ず、額のほぼ中央部にあたる「正中前頭前野」と呼ぶ領域の活動が急激に高まったというのです。
この領域は、人間らしい社会的な行動や倫理観、共感力といった高次の機能に欠かせない領域で、社会生活を送る上で大きな役割を果たしています。
興味深いことに、この領域がうまく機能しない場合、自己中心的な考え方になりやすかったり、他者の気持ちを理解することが難しくなると考えられています。
また、日中は活動モードを司る交感神経が優位になりがちですが、涙を流すことでリラックス状態を司る副交感神経が優位になります。
これは、脳と身体がリラックス状態に入るサインですが、具体的には、心拍数が下がったり、呼吸がゆっくり深くなったりする「休息モード」に切り替わるわけです。
この状態は、睡眠中に得られる「リラックス効果」ととても似ています。つまり、起きながらにして、一晩の睡眠で得られるストレスの回復と同等の効果があるというのです。
他にも、ストレスホルモン(コルチゾールなど)が低下する、気分がスッキリし疲労感が軽減される、エンドルフィン(幸せホルモン)の分泌を促し気分を落ち着かせ、精神的な回復を助ける働きがあることが報告されています。
余談ですが、泣いた後は眠くなりますよね。赤ちゃんも、眠たいから泣くのか、泣くから眠くなるのか、思う存分 泣かせてあげると、その後 ぐっすりと眠ってくれますね。
現代社会では、ストレスや緊張状態が続きやすく、交感神経が常に優位になりがちです。しかし、涙を流すことで脳がリラックス状態に切り替わり、ストレスが軽減される…これは涙が持つ「癒しの力」と言えるでしょう。
心が疲れた時には、映画や音楽、本などで意識的に涙を流す時間を作ってみるのも良いかもしれません。涙活ですね。
泣くことは決して弱さではなく、単なる感情の表れだけでもなく、心と脳を回復させる大切な自己ケアの一つです。
まさに涙とは、「ヒーリングプロセス」「ストレス解消法」「リラクゼーションスイッチを押すようなもの」なのですね。
泣くことのスピリチュアルな意味
うれしい時、悔しい時、悲しい時、人間の心は言葉では表しきれないものを抱えることがあります。泣くことで感情を放出し、その心の奥底から溢れ出す、涙には感情を解き放つ力があります。
ここで一つ疑問が湧いてきます。感情から湧き上がる涙は、エゴ(自我)の反応とも言えるのでは?
悔しさ、悲しさ、怒り、寂しさなど、自己を守ろうとするエゴの働きによって涙が引き起こされるのでは?
確かに、泣き虫さんと言われる人は、感情が豊かで繊細ゆえに、エゴの反応が表に出やすいのかもしれません。
しかし、エゴが強いということは、必ずしもネガティブなことではありません。それは「自分が存在している」ということを強く感じられる証でもあり、自己受容や気づきへと繋がる大切なステップなのです。
ハイヤーセルフ(高次の自己)は、エゴを超えた存在であり、真実の愛や光を感じた時、内側から静かに涙を流すことがあります。それは、深い愛に触れた時、祈りや感謝があふれた時、魂が目覚め、悟りに近づいた時・・・
こうした涙は、「魂の浄化」や「真の自己との調和」を感じさせるものです。エゴの反応ではなく、より高次の意識から流れる神聖な涙だと言えるでしょう。
特にスピリチュアルな成長の過程では、過去の感情の記憶やカルマ(原因と結果の法則)が涙とともに解放されることがあります。魂が新たなステージへと進むための癒しのプロセスです。
涙は、あなたの心の中に溜まったものを流し去り、新しいスペースを作り出してくれる「浄化の水」です。スピリチュアルな世界では、水は生命や癒し、浄化を象徴します。
ですから、涙を否定せず「今のわたしに必要な涙だ」と受け入れてあげることで、自己と向き合い、心が癒されていきます。再び自分自身や周りの世界と繋がり直すことができるのです。
魂が「今ここで癒しが必要だ」と伝えているサイン。エゴの涙も、ハイヤーセルフの涙も、どちらも尊いものです。区別せず、その瞬間に流れる涙を「愛と祈りの形」として受け止めるなら、まさに神聖な儀式となり、心と魂を美しく整えてくれるでしょう。
さいごに
心が震える、感動する、その「人間らしさ」を体験するために、泣くとはどんな感じなのか体験してみたくて、この地球に生まれてきたんじゃないかと気づいたマリモ。
悲しみ、嬉しさ、悔しさ、愛しさ……これらの感情を涙とともに表現することで、魂はその体験を深く理解し、成長するのです。
また、人の涙に心が動かされるのも、愛がわたしたちの魂を通じて共鳴しているからです。
時には理由もなく涙があふれることがありますよね。それは、心の底から発せられる純粋な波動であり、天や宇宙へと届くエネルギー。自分自身の魂と、目に見えない大いなる存在とのつながりを感じることができるのです。
ここまで来たら、もう一言言わせてください。「泣くって、最高に素敵なことだと思いませんか?」
泣いた後は心が軽くなって、「もう1回頑張ろうかな」と思えます。涙が余分な悲しみや辛さを流し去り、心を空っぽにしてくれるからです。そして、その空いたスペースには、新しい希望や光、前向きなエネルギーが入ってくるでしょう。
これは「出せば入るの法則」、自然界でも木が古い葉を落とせば、春に新しい芽が出てきますし、息を吐ききれば、自然と新しい息を吸い込めるようになります。「出す」という行為がなければ、新しいものを「入れる」ことは難しいんです。
心も同じです。涙を通して感情を手放し、浄化することで、心が新たな希望や可能性を迎えるスペースを作ります。
そしてあなたは、人より心が素直すぎて、涙腺がゆるみやすいだけ。そう、あなたは「泣くために生まれてきた」のかもしれません。“高性能感情解放ジェットコースター”に乗って地球を味わい尽くすのです。
まとめますと、泣くことは、感情の解放、魂の浄化・癒しであり、愛や感謝、祈りを表す神聖な行為です。そして、涙はあなたの魂が「今、この瞬間を生きている」ことを教えてくれる尊いギフトなのです。
もし涙が溢れて仕方がない時は、その涙に「ありがとう」と心の中でつぶやいてみてください。自分の心と向き合うことで、魂は明るく輝きます。泣かない人生なんて、四季のない日本みたいなものですよ。夏も冬も春も秋もあっていい。 だから言わせてください。
「泣いてもいいよ」
大切なのは、あなた自身があなたを大切にすることです。泣きたい時に涙を流し、笑いたい時に笑う――その自然なあなたを、どうかこれからも愛してあげてくださいね。
そして、泣き笑いの顔を鏡で見て、一言ぶちかましましょう。「涙と共に生きる人生、最高にクールでしょ」
あなたにとって、涙を流す時間が深い癒しと新たな目覚めをもたらす静かな儀式となりますように。
あなたの大切な時間を使ってお読みいただきありがとうございました。