メンタルヘルス

人生は映画のように。あなたが「監督」であり「脚本家」

2024年12月9日

星の数ほどあるブログの中から、当ブログにお越しくださりありがとうございます。「老化もまた進化」を合い言葉に明るく生きるためのヒントを愛を込めて綴ります。

 

 

「人生は映画のようだ」という視点を持つと、あなたが日々抱く思考や感情は、映画の「1コマ1コマ」のように連続していて、それが集まって物語を作っていることに気づけます。

 

 

映画は一見すると場面転換が突然訪れるように見えますが、実はそれぞれのコマが静かにつながっていて、その連続性が物語を作っています。

 

 

人生も同じように、急な変化に見える出来事も、よくよく振り返れば少しずつ積み重なってきたものなのかもしれませんね。

 

 

たとえば、ある日突然「人生が変わった」と思う出来事があっても、その瞬間までには、心の中で、環境の中で、小さなズレや変化が少しずつ積み重なっていることがほとんどです。ただ、その小さな変化に気づけないから、「突然」と感じるのでしょう。

 

 

悪いことがいきなり降りかかってきたように思えても、心や身体のどこかに前兆があったり、違和感が蓄積された結果だったりします。そして、良いこともまた、過去の自分の努力や思考が少しずつ形になって表れるものです。

 

 

この「少しずつズレている」ことを感じられると、人生はもっと味わい深いものになるかもしれませんね。急な変化に驚くのではなく、「今、この瞬間も少しずつ動いているんだな」と思えたら、映画のように人生を楽しむ心の余裕が生まれる気がします。

 

 

ネガティブな気持ちが襲ってきたら

 

 

同じ時代を駆け抜けてきた人の訃報を聞くと寂しくなりますね。それが有名人だとなおさらです。わたしたちのマインドがどれほど影響を受けやすく、危うい存在なのかを改めて感じます。

 

 

じつは、「外側で起きることは、あなたの内側で起きていること」ととらえることもできます。外の出来事や情報に反応している自分の心をよく見てみると、そこにはすでに自分の中にある「不安」「恐れ」「寂しさ」「怒り」などの感情が反映されていることに気づきます。

 

外側のニュースや社会の流れが、自分の内側にあるものを浮き彫りにする

 

マインドはとても敏感で、情報や出来事に簡単に引きずられ、思考の渦に巻き込まれてしまいます。でも、その流れに完全に飲み込まれないために、いくつかできることがあります。

 

 

巻き込まれていることに「気づく」こと

気づくことが何よりも大切です。「今、自分はネガティブな思考に巻き込まれているな」「外の出来事に自分の心が揺さぶられているな」そう気づくだけで、少し冷静になれます。気づくことで、あなたは”自分の思考や感情”を客観的に見つめる側に立てるからです。

 

 

そんな時こそ、マインドフルネスや呼吸を取り入れてみるチャンス

心がザワザワしたとき、深呼吸をゆっくりと繰り返すだけで、心の波が少しずつ穏やかになり、「今、この瞬間」に意識を戻すことができます。思考の渦に流されていた心を、今ここに引き戻すのです。呼吸や自分の身体の感覚に意識を向けることで、外側の刺激に反応しすぎるマインドは落ち着きを取り戻すでしょう。

 

 

情報との距離を取る

特にニュースやSNSは、強い刺激を与えます。一度に大量の情報が流れ込むことで、自分の心が揺さぶられやすくなります。「今、自分に本当に必要な情報なのか?」と問いかけ、必要以上にネガティブな情報を取り込まないようにするのも大事な心の守り方です。

 

 

とは言っても、多くの人が巻き込まれてしまう自分を責めすぎてしまいますね。それも一つの「思考のクセ」です。責めるクセを優しく見つめるのもお忘れなく。「また自分を責めているな」と気づき、その瞬間にこう言ってあげてください。

 

「わたしはよくやっている」

 

「今はこれでいい」

 

と、優しく抱きしめるような言葉をかけてあげましょう。厳しくしすぎると、マインドはますます暴走してしまいますからね。

 

 

思考は現実化する

 

耳にタコができるほどよく聞く言葉。「思考は現実化する」おもに自己啓発やスピリチュアルの分野で語られるもので、ナポレオン・ヒルの著書『思考は現実化する』に象徴されるように、信念や思考が行動を通して現実に影響を与える、という考え方です。

 

 

わたしたちの心や意識は、良いことも悪いことも「焦点を当てたもの」を引き寄せ、現実に映し出します。不安や恐れに支配されていると、無意識にその感情に見合う出来事や状況を引き寄せてしまうことがあります。

 

 

だからと言って 映画「 ゴーストバスターズ」のように一瞬ひらめいたマシュマロマンがすぐに現実化するということは今のところはありません。

 

 

現実化するスピードは加速している、タイムラグが短くなっているという人もいますが、科学的エビデンスとして明確に証明されているわけではありません。

 

 

 

人間の脳が強く意識しているものや信念に基づいて現実を解釈しているのは事実です。あなたも、特定の車種や色の車を欲しいと思い始めると、街中でその車がやたらと目につく現象(カラーバス効果)など経験があるはずです。

 

 

また、心理学者ロバート・マートンが提唱した「自己成就予言」は、信念が行動を変え、結果的に現実に影響を与えることを示しています。

 

 

ですから、「思考が現実化するスピードが速い」と信じる人ほど、積極的に行動を起こし、その結果が目に見えやすくなるため、現実化が加速したと感じる可能性が高いです。

 

 

大切なのは、「自分の思考や信念が行動を引き起こし、結果につながる」という自己成就の力を信じて、ポジティブな方向に意識を向けることではないでしょうか。とくに、感謝や希望、愛を意識していると、それに見合う良い現実が少しずつ広がっていくのです。

 

 

だからこそ、外側の出来事や状況に振り回されるのではなく、「心の中は穏やかで、豊かさと愛に満ちている」と意図することも大切です。これは単なる言葉ではなく、心からそう感じ、信じることで、現実もそれに呼応して変わり始めます。

 

「わたしの内側の平和は、外側の出来事に左右されない」

 

「どんな状況でも、わたしは穏やかさと喜びを選ぶことができる」

 

「わたしは今、この瞬間、愛と感謝に満ちている」

 

こうした言葉を日々繰り返すことで、「平和の軸」を築き上げることができます。

 

 

気づかないようにズラす技術

 

 

「人生は映画のようだ」という視点を持つと、もし、今の瞬間に抱いている思考や感情が「望まないもの」だったとしても、それを一気に変える必要はないことがわかります。むしろ、一気に変えようとすると脳は「違和感」を感じ、元に戻ろうとする性質があります。

 

 

そこで大切なのが「脳に気づかれないように、少しずつズラす」という発想です。「あ、いま少しネガティブなことを考えているな」と、まずは今の感情や思考に気づくことが第一歩です。

 

 

いきなりポジティブにするのではなく、少しだけ「心地よい思考」に意識を向けます。

 

「今、気分が落ちているけれど、温かいお茶でも飲んで落ち着こうかな」

 

「うまくいかないこともあるけど、今できていることもある」

 

 

そして、少しでも気分が軽くなったら、その延長線上に次のコマ(思考)を選びます。「小さなことでいいから、今日一つ感謝できることを見つけよう」「今、何が一番心地いい選択かな?」

 

 

改めて、なぜ「少しずつ」が効果的なのか?と言うと・・・脳は現状を維持しようとする「恒常性」という仕組みを持っているからです。

 

 

そのため、急に大きく変えようとすると反発しますが、小さなズレなら自然に受け入れてくれます。気づかないうちに、少しずつズラしていくことで、気がつけば映画のシーンそのものが「望む方向」へと変わっていくのです。

 

 

あなたが「監督」であり「脚本家」

人生という映画は、あなたが「監督」であり「脚本家」です。1コマ1コマの思考や感情に意識的に気づき、それを少しずつズラすように脚本を書き直すことで、物語はあなたが望む方向に進んでいきます。

 

 

たとえ、ネガティブなシーンがあっても大丈夫。それも物語の一部。あなたが少しずつ方向を変えれば、次のシーンはいくらでも美しく、楽しく、穏やかなものに創り直すことができます。

 

 

映画を楽しむように、人生を楽しむ

「今、この瞬間をどう映し出すか?」――それに気づいて、映画を編集するように意識して過ごせば、毎日がどんどん面白く、豊かになっていくはずですよね。

 

 

まとめますと、ネガティブな感情や出来事を完全に避けることはできませんが、巻き込まれずにすむ第一歩は「気づくこと」。そして、落ち着いた心を取り戻す練習を少しずつしていけば、外側の波に対して内側が揺らぎにくくなっていきます。

 

 

あなたの心は、あなた自身のもの

 

外側の出来事に支配されるのではなく、心の穏やかさに意識を向けると、少しずつ、心に光が戻ってきますよ。

 

 

起きてくることはすべて必然です。映画のように人生を楽しみながら、1コマ1コマを大切にしていきたいものですね。

 

 

あなたの人生という映画が、これからも最高に美しい作品になることを、心から願っています。

 

 

あなたの大切な時間を使ってお読みいただきありがとうございました。

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