星の数ほどあるブログの中から、当ブログにお越しくださりありがとうございます。「老化もまた進化」を合い言葉に明るく生きるためのヒントを愛を込めて綴ります。
やっと大事なことに気づいた半世紀以上生きたマリモです。 今頃気づいたの?遅っ!と思うと同時に、今気づいて良かったぁ~とホッと胸をなでおろしています。
結論を言ってしまうと、苦手な人を排除してきた人生の末路は、「好きな人もいなくなる」です。
もし今あなたが、人生どうもうまく行かないと思っているとしたら、それはきっと自分を守ろうとするあまり、自分の意識を小さく小さく閉じこめてしまっているのかもしれません。どんどん自分の住む世界が狭くなって、そのうち自分の部屋から出られなくなってしまうかもしれません。
そんなことにならないために、またはそんなことになったとしても、そこから這い上がり、少しでも楽に生きるためのヒントがあります。すでに、あなたの内側に眠っていますので、気づいてくださいね。
苦手な人を排除してきた人生の末路
苦手な人や場所から逃げ続けてきました。それは、実家だったり職場だったり義実家だったりします。その最たるものは母の存在です。
マリモは母には感謝していますが、どうしても受け入れられない特性があり、まさにそこが自分とそっくりで大嫌いなんです。ですから、遠く離れて暮らしているのをいいことに、極力会わずにきました。
なのに、場所を変え人を変え、避けたくなるようなタイプの人が現れることが繰り返し起こりました。ということは自分の課題をクリアしていない証拠です。
「ここまで来るとさすがに気づけよ」なのですが。強制リセットがかかり、やっと、自分の選択は何かが間違っていると思い当たるようになるのです。
人生に正解、不正解はありませし、今さら過去を変えられないと思っていたのですが、こういうことがおぼろげにわかるのに半世紀以上もの年月がかかってしまいました(泣)そんな人もいるんです。
本気で向き合う時
人生には、本気で向き合わなければならない時というのがやってきます。苦手な人を自分の人生から排除し続ける、つまり避けたり、遠ざけたり、きっぱり縁を切る、すると何が起こるのか?わかりました。
第一に、自分の中の成長の機会を失うことになります。
人は、苦手な人とも接することで、成長や学びの機会が生まれものなのです。これを避け続けると、自分の視野が狭まり、人間関係の幅が狭まり、小さく小さくまとまってしまいます。自分と似たような人ばかりとつるむことになるので、成長の機会を逃してしまいかねません。
第二に、人間関係の多様性を失います
さまざまなタイプの人との関わりは、人生を豊かにし深い人間関係を築くために重要です。苦手な人を排除することで、人間関係が単調で表面的なものになってしまいます。
人間関係とは複雑なもので、苦手な人の中にも共通の価値観を見つけることもあります。それを避けることで、じつは気が合う人とのつながりを潜在的に断ってしまう可能性があるのです。
心から親友と呼べる人がいないという人は、もしかしたらですけど、自分が苦手だなと避けて来た人の中にいたかもしれないのです。
第三に、自己中心的な態度が孤立を招きます
苦手な人をあからさまに排除し続けると、周囲から自己中心的と見なされたり、壁を作っているように見られ、他の人も距離を置くようになります。結果として、好きな人も離れていくことになります。
この法則から学ぶべきポイントは、苦手な人とも向き合い、そこから得られる学びや成長の機会を大切にすること、と言いたいところですが、その前にすることがあります。セルフコンパッションです。これが今回あなたに伝えたいことなのです。
セルフコンパッションとは
セルフコンパッションとは、自分に対して思いやりや優しさを持ち、自分への批判を減らして受け入れる心の姿勢のこと。心の安定や自己肯定感を高める素晴らしい方法です。
自分が苦しんでいるときや失敗したときに、自分を責めたり批判するのではなく、優しさと理解を持って接すること。
苦しみや失敗は誰にでもあることであり、それが人間としての共通の経験であることを認識する。「みんなもこういう経験をしているんだ。私一人ではない」ということを理解すること。
マインドフルネスは、現在の瞬間に注意を向け、感情や思考をありのままに観察することです。感情を否定したり抑え込むのではなく、自分の悪いところもぜんぶ受け入れる、ゆるす姿勢を大切にする行動です。
静かな場所で座り、深呼吸をしながら、今感じている感情に注意を向けてみましょう。たとえば、「今、私は悲しみを感じているんだなぁ」と思うだけでいいのです。そこに人物やストーリーを結びつけないことが大切です。
セルフコンパッションを実践することで、ストレスの軽減・感情の安定・自己批判の減少・全体的な幸福感の向上・人間関係の改善などさまざまな効果が期待できます。
具体的なワークとして、鏡を使ったもの、アファメーションなどいろいろあります。ご自分に合う方法を探してみるのも面白いですね。今回はジャーナリングという方法をご紹介します。
ジャーナリングは、一定の時間内に頭に浮かんだことをありのままに書き出すことで、自分自身と向き合うきっかけを作る手法です。書く瞑想とも呼ばれます。
1. 自分に話しかけるように書く
普段、友人に励ましの言葉をかけるときのように、自分に優しい言葉をかけながら書きます。たとえば、「今、私はちょっと辛いけど、それでも頑張っているんだ」といった風に、自分の努力や痛みを認めてあげることが大切です。
書き出しの例
「今日は大変だったけど、よく頑張ったね。」
「失敗しちゃったけど、それは誰にでもあること。次にどうすればいいか考えよう。」
2. 感情を素直に書く
自分の感情を否定せず、素直に受け入れることが大切です。感情がポジティブであってもネガティブであっても、書き出してみてください。
質問例
「今、私は何を感じているんだろう?」
「この感情はどこから来ているんだろう?」
感情をそのまま書き出すことで、少し距離を置いて観察でき、心が軽くなることがあります。
3. 共感的な言葉を使う
自分が苦しい時に「大丈夫だよ」と優しく声をかけるような感覚を大事にしましょう。ジャーナリングの中で、できるだけ自分に対して共感的な言葉をかけるようにします。
書き出しの例
「今、辛いのは自然なことだよ。誰だって同じ状況だったらそう感じるよね。」
「こんなに頑張っているんだから、少し休んでも大丈夫。」
4. セルフコンパッションのリマインダーを書く
自分に優しくするためのリマインダーを書きます。例えば、「完璧じゃなくてもいい」とか、「今の私で十分」というフレーズを定期的に確認すると、自分を責めることが減るでしょう。
書き出しの例
「私も人間だから、間違えることがある。それでいいんだ。」
「自分に優しくすることで、心が強くなっていく。」
5. 感謝の気持ちを書く
セルフコンパッションの一環として、自分の中で感謝できることを書いてみましょう。小さなことで構いません。日々の小さな喜びを記録することで、自分に対する思いやりが深まります。
書き出しの例
「今日は少しだけど、リラックスする時間が持てたことに感謝。」
「自分の努力に感謝。少しずつ前進している。」
6. 未来の自分への手紙を書く
未来の自分に対して、優しいメッセージを書いてみるのも効果的です。
「これからも頑張ろうね」とか、「どんなときも大切な存在だよ」といった励ましの言葉を未来の自分に送ることで、セルフコンパッションが長期的に育ちます。
セルフコンパッションは、自己愛と自己受容を深めるための強力なツールです。中でも、ジャーナリングは、5分~15分程度の時間を決めて、思ったことや感じたことをそのまま書くことがポイントです。
あまり深く考えず、心の中にあるものを素直に書き出すことで、自分への優しさや理解が自然と深まっていくでしょう。日々の小さな変化を受け入れながら、自分を大切にする時間を楽しんでくださいね。
マリモの独り言
失敗多きマリモの人生 。苦手な人を排除するということは、好きな人も排除されてしまうという法則を体感し、大きな 気づきを得る。
物事には両面があって、都合の良いほうだけ下さいと望んでも無理なんです。苦手な人も好きな人も両方を受け入れる広い意識が大切です。
それに気づけば自然に変わっていくというのは本当です。気づきは進化です。今までのことはあれこれ悩まなくてもいいんです。今の自分の解釈しだいで変えられます。
あなたの外側に見える世界は、実はあなたの意識が写し出す鏡。
苦手な人と、そうでない人を分けるとは、自分の意識を半分に分けているようなもの。正確に言うと自分を半分しか愛していないのです。
自分の意識を細かく分けていくと、どうなるかというと「小っちゃくなる」だから自分に掛ける言葉は「小さくまとまらないで行こう」です。
セルフコンパッションを知った今、自分を愛するとは自分の意識を広げることと理解しました。自分を大切にしたいなら、人を拒絶するのではなく受け入れていくことなのです。
とは言っても「苦手な人を好きになれといわれてもそんなの無理だよ」と思ってしまう訳は、あなたの意識の中にある価値観。こういうことをすることはいけないことであり、断じて許せないといった考え方があるからです。
人には人の乳酸菌・・もとい 価値観がある。あなたのこういう認識が他を分ける思いを消し、意識の広がりにつながります。
たとえば、母がわたしを非難したとします。するとわたしは「母なのになんて悲しくなるようなことを言うの?」そんな母は断じて許せない。などと、わたしのエゴがさわぎます。
こんな時は無理やりエゴを黙らせたりせず、思う存分エゴに喋らせてあげましょう。それがジャーナリングだったりします。
エゴはとても飽きっぽいので好きなだけ発散させてあげると、やがておとなしくなります。その瞬間、本物の自分が意識の表面に上がってきて、「あれ、わたしはどうしてこんなにイライラしていたんだ?」と感じます。
目覚めた状態で観察してみると「どうやらわたしは母から非難されたときにカッとなる特性があるようだ」と気づきます。こうなればしめたものです。現実の渦に巻き込まれず、目覚めた状態で観察し続けることができます。
「非難されたとき、わたしはなぜ怒りの感情が出るんだ? 母がいきなりわたしを非難したということは、きっと何かが母の感情を逆撫でしたに違いない。きっと母は自分の感情を癒したくてわたしにあんなことを言ったんだ」と気づきます。
人は怒りや恐れの中にいるとき、人を愛することが出来ず、責めてしまいます。母もまた、自らを守るために必死な弱い人だったのです。そして、わたしたちは似た者同士、キラいなところもそっくりです。
そうして、自分のことがわかってくると、キライなところも、苦手な人も、すべてをあるがままに受け入れよう、となります。もう抵抗してもムダだとわかります。
まずあなた自身、今そのままを心から愛し、大切にして下さい。
大切なことは自分が自分であること、どの瞬間もただ自分のままであり続けること。それがブッダの言う「中道に入る」ということだそうです。
少し難しい挑戦かもしれませんが、 残りの人生、「セルフコンパッション」にかけてみようと決意したマリモなのでした。
あなたの大切な時間を使ってお読みいただきありがとうございました。