メンタルヘルス

「いいね!の呪縛を解く」心とからだにやさしい一日5分の習慣

2024年9月9日

星の数ほどあるブログの中から、当ブログにお越しくださりありがとうございます。「老化もまた進化」を合い言葉に明るく生きるためのヒントを愛を込めて綴ります。

 

 

SNS をやってる人だと分かると思いますが、「高評価」「 グッドボタン」「ハートマーク」「再生回数」「フォロワー」などが増えると、まるで自分が応援されているようで嬉しいものですよね。ここでは全部まとめて「いいね!」がつくと表現します。ちょっとバカっぽいですがご了承ください。

 

 

SNSを上手に使えば素晴らしいコミュニケーションツールですが、呪縛と言ってもいいほどのデメリットもあるのです。心地よくSNSと付き合う術を知ることで、呪縛を解き、生活の質をぐんと上げることがでそうです。

 

 

その術とはいろいろある中でおすすめなのは「瞑想」です。苦手な方もぜひ試してみませんか?その価値ありありですから。

 

 

「いいね!」がつくと嬉しいのはなぜ?

 

SNSで「いいね!」がつくと嬉しいと感じるのは、いくつかの心理的な要因が関わっています。社会的な承認やつながり、そして脳内の報酬系の反応です。

 

 

人は社会的な生き物ですから、いつも他人からの承認や認識を求める傾向があります。「いいね!」は、他人からの肯定的なフィードバックとして受け取られ、それが自己肯定感や自尊心を高めることにつながります。

 

 

また、自分の投稿が誰かに見られていて、興味や共感を持たれていると実感できると、他者とのつながりや関係性が強まるように感じます。

 

 

さらに、脳内からは、「ドーパミン」という快感をもたらす化学物質が分泌されます。このドーパミンは、喜びや満足感をもたらし、さらに「いいね!」を求める行動を強めることがあります。

 

 

簡単に言えば、「いいね!」は私たちの心にとって「小さな褒め言葉」のようなもので、承認されている感覚や社会的なつながりとともに、脳内の報酬系を活性化して喜びを感じさせるものなのです。

 

 

ただし、これはギャンブルやゲーム、買い物などで見られる「報酬系」と似た反応でもあり、依存性につながることが危惧されます。

 

 

「いいね!」の呪縛

 

 

人間には誰しも「承認欲求」というものがあって、それが満たされることで、やる気が出たり、自己肯定感が上がったりするのは自然なことです。

 

 

ですが、そうしたメリットがある反面、いくつかの懸念もあります。それを求め過ぎるために、間違った方向に進むこともあるからです。

 

 

1. 承認欲求に依存してしまう

SNSでの「いいね!」を得ることが目標になってしまうと、どんどんその快感に依存するリスクが高まります。最初は純粋に楽しかった活動が、次第に「もっと反応が欲しい」「評価されたい」というプレッシャーに変わるからです。結果として、自分の本来の価値や喜びを他者の反応に依存してしまう危険性が高まります。

 

2. 自己評価の低下

たくさんの「いいね!」やフォロワーが得られないと、自己評価が下がりやすくなります。特に他の人と比べてしまうことでそれは起こりやすいです。「自分は何か足りないのでは?」と感じてしまうことも。これは、精神的なストレスや焦りを引き起こすばかりではなく、自信を失う原因になり得ます。

 

3. 過激な内容に走るリスク

SNSの反応を求めるあまり、注目を集めようとする意識が強まり、極端な内容や不適切な発言をしてしまうことがあります。時には、他人を傷つけたり、真実でないことを広めたりするリスクも。短期的に反応を得るためにとった何気ない言動が、長期的に信頼や人間関係を失うといった悲劇を招くことも考えられます。

 

4. 本来の目的から外れる

「いいね!」ばかり気にしていると、本来のSNSの楽しみ方から外れてしまうことがあります。たとえば、純粋に情報をシェアする楽しさや、友人や家族とのつながりを感じることが二の次になってしまうことなどです。

 

5. 精神的な疲れ

SNSでの反応を常に気にすることは、意外と精神的な負担になります。常にスマホをチェックしたり、通知に一喜一憂することで、心が休まる時間が減ってしまうからです。

 

 

SNSは上手に使えば素晴らしいコミュニケーションツールですが、時には呪縛になることもあります。自分が本当に楽しんでいるか、何のためにSNSを使っているのかを、時々振り返ることが重要です。焦らず、自分らしく楽しむことが大切です。

 

 

ソーシャルメディアと幸福度の関連性

 

SNSの反応を常に気にすることが幸福度に影響を与えるという研究や統計はいくつか存在します。多くの研究が、SNSと精神的な健康、特に幸福度との関連性を指摘しています。

 

2017年に発表されたアメリカ心理学会の研究によると、ソーシャルメディアの過度な使用は、特に若者において、うつ症状や不安感の増加と関連していると報告されています 。

 

 

2018年の米国の研究では、SNSで他人と自分を比較することが、特に若年層において幸福感を低下させる要因として挙げられています 。他の人の「華やかな投稿」や成功話を見て、自分の生活と比較してしまうことで、自己否定感を生む可能性があるのです。

 

 

2019年の研究は、SNSの使用時間が増えるほど、幸福度や満足度が低下するという結果が示されました 。SNSを長時間使用すると、現実の対人関係の質が低下し、孤独感や不安感が増大する傾向があるとされています。

 

 

2019年に発表された調査では、SNSで「いいね!」や反応の数を気にする人は、そうでない人に比べて幸福度が低いことが確認されています 。特に「他人からの評価に依存する人」ほど、SNSの反応が少ないと自尊心が低下し、精神的に不安定になる傾向があることが分かっています。

 

 

デジタルデトックスの効果

 

一方、SNSを一定期間使用しない、いわゆる「デジタルデトックス」を行ったグループの研究というのもあり、SNSの使用を減らすことで幸福感が向上し、ストレスが減少したという結果が報告されています。

 

 

これは、SNSの反応を気にせず、他の活動に集中できることで、心理的な解放感が得られるからだと考えられます。

 

 

SNSを適度に使用し、実生活でのつながりを重視することで、逆に、幸福感を高めることもできることがわかりました。自分のペースで、心地よい使い方を見つけることが、SNSと上手に付き合う鍵ですね。

 

 

自分一人でできる脳を活性化する方法

 

デジタルデトックスはもちろん効果的なのは想像できますが、なかなかそれもできないとお考えの方のために・・・他者からの承認に頼らず、自己肯定感を高めたり、日常生活に喜びを見出したりすることができる=脳内の報酬系を活性化する方法がありますので、参考にしてくださいね。

 

 

小さな目標を設定し達成する

目標を達成することで、達成感が得られ、ドーパミンが分泌されます。例えば、「今日は10分間散歩する」や「読書を10ページ進める」といった、小さな目標を設定して達成してみてください。達成した後の満足感が、自然と報酬系を活性化させます。

 

感謝の気持ちを持つ

感謝することは、脳に良い影響を与えます。毎日、感謝できることを3つ書き出してみてください。感謝の気持ちを持つことで、ポジティブな感情が増し、脳内の報酬系が活性化されます。

 

新しいことに挑戦する

新しいスキルを学んだり、新しい趣味に挑戦することで、ドーパミンの分泌を促進し、喜びを感じやすくします。たとえば、料理の新しいレシピに挑戦する、楽器を始めてみる、など、何でもOKです。

 

運動する

運動は、エンドルフィンと呼ばれる「幸福ホルモン」を分泌させる効果があります。特に有酸素運動やヨガは、ストレス解消にも効果的です。ウォーキングや軽いストレッチでも十分なので、ぜひ日常に取り入れてみてください。

 

自己肯定の習慣

毎日、自分自身を肯定する言葉をかける習慣を持つことも大切です。「わたし、今日もよくやった」「わたしは大切な存在だ」と自分に語りかけることで、自己肯定感が高まり、内側からの満足感が得られます。

 

 瞑想や深呼吸

瞑想や深呼吸は、心を落ち着けるだけでなく、脳をリセットし、ストレスを軽減します。これにより、ポジティブな感情が増し、報酬系も活性化されます。一日5分でも、静かに目を閉じて呼吸に集中する時間を持つだけでも効果があります。

 

 

これらの方法を試すことで、他者からの承認に頼らなくとも、自分自身で喜びや満足感を感じられ、より安定した幸福感を得られるようになるでしょう。

 

 

心とからだにやさしい一日5分の習慣

 

 

心とからだにやさしい習慣「瞑想のすすめ」

 

とくに、今すぐできる瞑想をおすすめします。瞑想と聞くと、難しそう、宗教的なものと思われがちですが、実はとてもシンプルで、誰にでもできる心を整える方法なのです。

 

 

現代の忙しい生活では、心が常に何かを追いかけ、また追いかけられ、常にストレスや不安にさらされています。そんな時、瞑想は心とからだのバランスを取り戻すための素晴らしい習慣となります。

 

 

瞑想は、リラックスした状態を作り出し、心の緊張をほぐす効果があります。深呼吸をしながら静かに座るだけでも、心が落ち着き、ストレスが和らぎます。

 

 

そして、集中力を高めるトレーニングのようなものでもあります。普段、気が散りやすい人も、瞑想を続けることで「今この瞬間」に意識を向ける力がついてきます。

 

 

自分の内側に意識を向けることで、感情を客観的に見つめることができます。結果として、感情の波に飲み込まれず、冷静に対処できるようになります。

 

 

リラックス効果が高いため、寝る前に行うと深い睡眠を促します。眠りに入る前に、軽く呼吸に意識を向けるだけで、寝つきが良くなることが多いです。

 

 

簡単に始められる瞑想の方法

 

1. 静かな場所を見つける・・・まずは、テレビやスマホの音が聞こえない静かな場所を見つけてください。

 

2. 楽な姿勢で座る・・・椅子に座っても、床に座ってもOKです。背筋を軽く伸ばして、リラックスした姿勢を取ります。

 

3. 呼吸に意識を向ける・・・ゆっくりと深呼吸し、息を吸うときと吐くときに注意を向けてください。何か考えが浮かんできても、それを追いかけず、また呼吸に戻れば大丈夫です。

 

4. 毎日数分間から始める・・・瞑想は長時間やる必要はありません。一日5分でも十分です。毎日の習慣にすることが大切です。

 

おわりに

 

瞑想は特別な道具や時間を必要としない、心とからだに優しい習慣です。最初は少し難しいと感じるかもしれませんが、続けていくうちにその効果を実感できるはずです。

 

 

「いいね!」の呪縛を解き、心を落ち着け、日々のストレスを解消するために、今日からでも瞑想を始めてみませんか?

 

 

さいごに「いいね!」にこだわっていたこともばかばかしく感じるようになるキャッチフレーズをどうぞ。

 

「数じゃない、たった一人の心に響けばいい」

 

「バズるより大切なのは、たった一人のあなたの笑顔」

 

 

SNSの数字にとらわれず、心を込めたメッセージを重視するスタイルがいいですね。小さな一歩が、心の大きな変化につながります。やってみればわかる、やらなきゃ一生わからない、何事も経験ですからね。 (≧∇≦)b

 

 

あなたの大切な時間を使ってお読みいただきありがとうございました。

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