メンタルヘルス

恐れや不安を煽る情報に備えよ!メディアと「負の自己成就予言」

2024年9月4日

星の数ほどあるブログの中から、当ブログにお越しくださりありがとうございます。「老化もまた進化」を合い言葉に明るく生きるためのヒントを愛を込めて綴ります。

 

 

昨今、メディアによるネガティブな報道が熱を帯びていると感じるのは、わたしだけでしょうか。なにも今に始まったことではありませんけど。それにしてもなのです。

 

 

新聞・テレビ・ラジオ・雑誌の4大マスメディアはもちろん、マスメディアに次ぐ第5のメディアとしての「ネットワークメディア」でも、何かがおかしい・・・

 

 

ネットワークメディアは「ウェブメディア」と「ソーシャルメディア」の2つに分けることが出来ます。

 

 

特にブログ・YouTubeなどの動画投稿サイト・SNS(X・Instagram・Facebook)などの「ソーシャルメディア」は、誰もが情報を発信出来き、それに対して反応することが可能。双方向で情報発信できるため広まりやすいのが特徴です。

 

 

昨今の過熱報道は、「負の自己成就予言」を強化する可能性があるのでは?と老婆心ながら危惧している老婆です。安心を育むために、今 私たちにできることがきっとあるはず、さっそく探っていきましょう。

 

 

メディアの過熱報道

 

 

とりわけテレビのニュース報道は、視聴者の注意を引きつけるために、恐れや不安を煽るような表現を使うことがあります。

 

 

台風などは、「観測史上最大」「過去最も強い勢力」「かつてない被害」「命に関わる」などのフレーズの連呼です。

 

 

出来事の深刻さを強調し、視聴者に強い印象を残します。このような報道は、視聴者に恐れや不安を植え付け、それが行動や結果に影響を与えるリスクがあります。

 

 

たとえば、台風の報道で「最大級の備えを」「命を守る行動を」というような言葉が繰り返されると、人々はそれを信じ、準備を過剰に行ったり、パニックに陥ったりすることがあります。

 

 

これがまさしく「自己成就予言(Self-Fulfilling Prophecy)」と言われるものです。

 

 

信じて行動することで、予想通りの結果を現実に引き寄せることです。

 

 

自己成就予言には、正の自己成就予言(ポジティブ・サイクル)と負の自己成就予言(ネガティブ・サイクル)の両方が存在しまして、ポジティブな信念が良い結果を生み出すのが正の自己成就予言。

 

 

一方、ネガティブな信念が、悪い結果を生み出すのが負の自己成就予言です。

 

 

「自分は失敗するだろう」「どうせうまくいかない」という信念をいだく場合、無意識のうちに行動を制限し、本当に失敗を招いてしまうことがあります。

 

 

たとえば、不安や緊張が増し、パフォーマンスが低下するなどして、重要なプレゼンテーションでミスを犯し、予期した通りに失敗してしまうという具合です。

 

 

台風の報道の場合、視聴者は「観測史上最大の被害が予想されるんだ」「最大級の備えをしなければ」「命を守る行動をとるぞ」という信念をいだくことになり、居ても立ってもいられなくなるのです。

 

 

その信念と行動は強化され社会全体に広がることで、結果として想定以上に混乱や被害が拡大し、負のサイクルに陥いることも十分考えられます。

 

 

メディア側のメリット

 

 

じつは・・・メディアがネガティブな報道をするのにはいくつかのメリットがあります。

 

視聴率や販売数の増加

ネガティブなニュースやセンセーショナルな報道は、人々の関心を引きやすもの。心理学的には、人間はポジティブな情報よりもネガティブな情報に強く反応する傾向があるからです。

 

 

これにより、視聴率や視聴時間、新聞・雑誌の販売数、ウェブサイトの訪問回数、動画の再生回数などを増やすことができます。よって、広告収入の増加につながります。

 

 

また、 不安を感じた消費者は、安心感を得るために特定の商品やサービスを購入しやすくなります。

 

世論への影響

さらに、恐怖や不安を煽る情報は、時に人々を操るための強力なツールとして利用されることがあります。

 

 

メディアが意図的にネガティブな報道を強めることで、大衆の意識を特定の方向に誘導することが可能です。これは「操作的報道」や「プロパガンダ」として知られる手法の一部です。

 

 

たとえば、スキャンダルから注意をそらせる、政治家や政府が不利な状況に直面している時、メディアを通じて別の大きな話題(国際危機や国内の自然災害など)に焦点を移すことで、大衆の注意をそらすことができます。

 

 

これを「スピンコントロール」と呼びます。これにより、政府や政治家は一時的に批判を回避することができ、不利な状況を乗り切ることができます。

 

 

ただし、これらのメリットは短期的なものであり、過度なネガティブ報道が続くと、視聴者や読者がメディアに対して不信感を抱き、結果としてメディア離れを起こすことも考えられます。

 

 

また、社会全体に不安や分断を引き起こすことで、メディア自身が批判の対象となるリスクもあります。

 

 

何がなくても自己防衛(古典的な方法)

 

 

では、具体的にどのような方法で自己防衛を図ることができるのか、探っていきましょう。

 

常に疑問を持つ

恐怖や不安を煽る情報が広がりすぎるのは健全ではありません。メディアが伝える情報に対して、「なぜ今この情報が発信されているのか?」という視点を持つことです。一度立ち止まって考えることが第一歩となります。

 

 

常に自問自答しながら見ていると、報道の背後にある意図や、報道されていない重要な情報にも気を配ることができ、操作されるリスクを減らすことができます。

 

 

重要なのは、「自分が何を信じ、どう行動するのか」に気づき、それが自分にとって有益かどうかを見極める力です。

 

 

ネガティブな信念が負の自己成就予言としてあなたの可能性を狭めていると感じたなら、それを手放すことです。

 

複数の情報源を利用する

異なる視点を持つ複数のニュースソースから情報を集めることで、偏った報道の影響を受けにくくなります。

 

 

専門家の意見やデータを調べ、情報の正確さやバイアス(偏りや偏見、先入観)を検証することで、全体像を把握することができます。よりバランスの取れた判断が可能になり、自分の思考を守る鍵となります。

 

心理的なバランスを保つ

意識の持ち方として、メディアが伝える情報をそのまま受け取るのではなく、その影響を意識し自分の心に負担をかけすぎないようにすることが大切です。

 

 

メディアから離れる時間を多くとり、リラクゼーションや瞑想、自然に親しむなど心の平穏を保つための活動を日常的に取り入れることが助けになります。

 

ポジティブな視点の維持

そして、なるべくポジティブな視点を維持しましょう。「わたしには困難を乗り越える力がある」といった前向きな自己対話をすることが、負の自己成就予言を防ぐ助けになります。

 

自ら発信する

まずは、自分自身が情報に対して批判的に考え、冷静に対処することです。あなたがそうした姿勢を持ち、生活に取り入れることで、その影響が徐々に周囲の人々にも広がるでしょう。

 

 

これは「影響の輪」と呼ばれる考え方です。一人の意識が変わり、さらに他の人に影響を与えることで、波紋のように社会全体に変化が広がっていきます。

 

 

すぐに、大きな変化はないでしょう。小さな変化から始めることが現実的です。そんな時、ソーシャルメディアは、広く情報を発信できる強力なツールになります。

 

 

あなたが批判的思考やメディアリテラシー(メディア情報を批判的に読み解く力)の重要性について学んだことを、ブログやSNSを通じて発信することで、多くの人にその考えを広めることができるでしょう。

 

 

最終的には、何を信じるか、どう受け取るかは個々人の選択に委ねられますが、配信側の意図やメッセージに対して、闇雲に受け入れるのではなく、自分の内なる直感や感覚を大事にしながら向き合うことが大切です。

 

 

心配しすぎず、穏やかな心を保ちつつ、必要な準備を整える。それが、健全な姿勢かもしれませんね。

 

 

安心を育むために今 私たちができること

 

 

最近、過度な恐れや不安を感じて体調を崩している方も多いかもしれませんね。あなたの感じていることは正真っ当です。

 

 

ですが、子どもたちにとっては、こうした不安は大人以上に深刻な影響を与えることがあります。そこで、皆さんが少しでも安心できるようなメッセージをお届けしたいと思います。

 

 

災害は確かに怖いものですが、私たちにはコントロールできません。コントロールできないことを気に病んでも仕方ないと割り切ることも必要です。大切なのは「今、ここにいる自分」をしっかりと感じることです。

 

 

未来の不確実なことにとらわれすぎると、私たちは今この瞬間の大切さを見失ってしまいます。「今 この瞬間」がどれほど大切かを一緒に感じることは、子どもたちに安心感を与える一歩となります。

 

 

次に、できる範囲での備えをしておくことです。具体的には、家族で防災、減災について話し合ったり、非常用持ち出し袋を準備したり、避難場所を確認したりすることです。

 

 

これらの対策は、「もしもの時」に備えるだけでなく、私たちの不安を軽減する効果もあります。子どもたちも、一緒に準備をすることで、「自分にもできることがある」と感じられるでしょう。

 

 

こちらの記事もご参考に「備えあれば憂いなし」適度に備える人になりましょう。プレッパーに学ぶ減災対策

 

 

最後に、私たちができる最大のこと。それは、不安な時こそ、笑顔で過ごす時間や穏やかな心で話し合う機会を大切に。子どもたちも、大人が落ち着いている姿を見ることで、自然と安心感を得ることができます。

 

 

そして、わたしたちは一人ではありません。家族や友人、地域社会とのつながりは、どんな困難も乗り越えられる力を持っています。「わたしには困難を乗り越える力がある」そのことを信じて、一緒にこの不安な時代を乗り越えていきましょう。

 

 

ポジティブな自己成就予言を活用していくことで、より良い未来を創り出していけることでしょう。子どもたちの心を守るためにも、少しでも前向きな気持ちを持つことができるよう願っています。

 

 

恐れや不安にもとづくゲームからの脱却(常識を逸脱する方法)

 

ここまでがよくあるアドバイスでした。無難なまとめで終わらないのがマリモです。マリモちゃぶ台返します

(/‵Д′)/~ ╧╧

 

 

今までのお話で、恐れや不安の量だけ、経済は回る回るメリーゴーラウンド、全部ビジネスにつながっていることが理解できたと思います。

 

 

まぁそれで日本経済が活性化するなら、誰かが儲かってよろこぶなら、それもいいでしょうよ。

 

 

ですが、こうも考えられないでしょうか。恐れる人がいるからビジネスが成り立っている!ここ大事です。

 

 

今この瞬間から、恐れや不安をいたずらに煽られるだけの人を卒業することもできます。あなたならできます。

 

 

じつは、恐れの解消法は2種類あります。一つは上記のような自己防衛という古典的やり方、すなわち あなたの外側にある現実に対処するというやり方です。

 

 

皮肉なことに恐れは、逃げようとすればするほど、エネルギーを増してあなたに襲いかかってきます。このやり方では安心感が得られないことはもうすでに心のどこかで感じていることでしょう。

 

 

もう一つの解消法というのは、常識を逸脱する考え方です。これまで使い古されてきた常識を白紙に戻すことによってのみ、この社会は変わり始めるというものです。

 

 

恐れや不安にもとづくゲームからの脱却を試みるのです。

 

 

私たちは恐れをあまりにも深刻に、捉えすぎてしまうんです。死に対する恐れはその最たるものですよね。確かに、死は避けられない現実であり、誰もがいつかは通る道です。生と死はいつだって隣り合わせなのです。

 

 

今まで、究極の恐れを煽られてビジネスに取り込まれるのがわたしたちの常でした。

 

 

メディア、医療・ヘルスケア業界、医薬品・バイオテクノロジー、宗教とスピリチュアルビジネス、カウンセリング、保険業界、セキュリティ・安全産業、ライフスタイル産業、遺伝子検査などなど

 

 

結局、死に対する恐れを解消したり、緩和するためのビジネスが多くの形で発展してきました。これらのビジネスは、単なる「金儲け」の手段というだけでなく、恐怖に対して安心感や希望を与えるものでもありました。ですが、もうそろそろ それも時代遅れです。

 

 

哲学やスピリチュアルの世界では「肉体は一時的な乗り物に過ぎず、魂や意識は永遠だ」とされています。これを理解すると、死はただの形の変化・トランスフォームであり、恐れる必要はないという気持ちが強まります。

 

 

死に対する恐れは誰しもが抱くものですから、無理に無くそうとする必要もないんですが、少しずつ向き合いながら、その恐れに振り回されずに過ごせるようになることが大切ですね。

 

恐れの根本原因とは

 

恐れの根本原因、それはあなたの内側・考え方です。あなたの世界にネガティブな現実を出現させていたのは即ちあなた自身です。あなたが自分を守りたかったからです。外側にある現実はあなたの手放すべき考え方を教えてくれているだけ。

 

 

あなたが「自分を守ろう」と決めた時、ハイヤーセルフはあなたの希望どおり、敵をあなたのために用意して下さいます。「それが望みなんだよね、わかったよ。敵を用意するから、思う存分、自分を守ってね」というわけです。うっそ~みたいな話なんです。

 

 

あなたの唯一最大の敵は「自分を守ろう」という思い。それをどうぞ勇気をもって手放してください。

 

 

「守る必要なんか一切ないのだ」という常識を逸脱した考え方を受け入れてみてください。

 

 

誤解のなきよう補足しますと、「守る必要がない」とは、自己防衛を放棄しろという意味ではありません。恐れや不安に基づいて生きる必要はない、という意味です。

 

 

実際、災害などの極限状態に直面したときに、わたしたちは「制御できないもの」に向き合わざるを得ません。その時、わたしたちは自分の限界を感じ、何か大きな力に委ねざるを得ない瞬間が訪れます。

 

 

仏教やスピリチュアルな教えでは、「執着」から解放されることが自由への鍵であると説かれています。

 

 

つまり、命を守ろうとする強い執着や、物質的な安全への執着が、逆にわたしたちを縛り付け、恐れを増幅させていることがあります。

 

 

しかし、命そのものは流れの一部であり、わたしたちはその流れの中に存在していると理解すれば、恐れから解放されるのです。

 

 

それでも、あなたの中で恐れが湧き上がることは何度もあるでしょう。時には恐れを人生を深く味わうためのスパイスと考えて、少しずつ受け入れる必要もあるでしょう。

 

 

さらに、ユーモアと愛をもって過ごしていけば、やがてあなたに平穏が訪れます。あなたの世界から、あなたを攻撃するものが消えていきます。

 

 

このような軽やかな視点を持てるようになれば、まるで重たい荷物をポンと下ろしたような感覚になるはずですよ。

 

 

それに、人生の終わりがいつか分からないということは、逆に今を楽しむ大切さを教えてくれる良いチャンスです。

 

 

やりたいことを先延ばしにせず、今やりたいことをしましょう。もし明日が来ないとしても、「今日笑って過ごせたから良かった」と納得して毎晩 眠りにつくのもいいですね。

 

 

最後に、あなたひとりがその意識を変えることによって、あなたの見える宇宙全てが変わります。地球を変えるのには、あなたひとりの意識の変容で事足りるのです。なぜなら、社会はあなたの反映なのですから。

 

 

あなたの大切な時間を使ってお読みいただきありがとうございました。

-メンタルヘルス